島精機製作所・2期連続で売上高増加
2021年07月30日 19時49分
和歌山市のニット横編み機大手・島精機製作所は、ことし(2021年)4月から6月までの2022年3月期・第1四半期の決算を発表し、売上高は80億円あまりと、ことし3月に発表した2021年3月期・第4四半期以来、2期連続で増加したことがわかりました。
営業損失は6億4400万円、経常損失は1億5400万円を計上しましたが、いずれも、前の年の同じ時期より13億円あまりマイナス幅が縮小しています。
また、資産の流れをみると、現金や預金が45億円あまり減っていますが、短期借入金の返済に充てるなど、負債の軽減を進めています。
島精機製作所では「新型コロナウイルスの影響が続く一方、中国やバングラデシュ、イタリアなど海外市場で経済活動や生産活動が回復傾向に転じ、ホールガーメント横編み機や、コンピュータ横編み機、デザインシステムの設備投資が活発となり、売上げも回復傾向になっている」とした上で「国内では新型コロナウイルスの感染が再び拡大し、中国やアジア諸国の状況も不透明な状況なので、通期の業績予想や配当予想は、いまのところ据え置きたい」と話しています。