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近大生物理工学部でサイバー防犯ボランティア委嘱式

2021年07月27日 19時28分

教育社会

和歌山県警察本部のサイバー犯罪対策課は、きょう(27日)紀の川市の近畿大学生物理工学部の学生29人を、サイバー犯罪の防止や啓発を担うサイバー防犯ボランティアに委嘱しました。

きょうの委嘱式のもよう(7月27日・紀の川市・近畿大学生物理工学部)

これは、パソコンやスマートフォン上で後を絶たない、詐欺や悪徳商法、誹謗中傷といったサイバー犯罪を防ごうと、県警サイバー犯罪対策課が、県内の大学生や専門学生らをサイバー防犯ボランティアに委嘱して、県民や学生への啓発活動や、ネット上で犯罪に繋がる可能性のある書き込みを見つけた場合にインターネットホットラインセンターや警察に通報するネットパトロール活動を行ってもらう取り組みです。

近畿大学生物理工学部では、2016年度から行っていて、毎年更新し、6回目となる今回は29人の学生に委嘱されました。

県警サイバー犯罪対策課の岡田課長

きょう午後、学内で行われた委嘱式では、県警サイバー犯罪対策課の岡田謙吾(おかだ・けんご)課長が、学生代表で食品安全工学科2年の山本恭輔(やまもと・きょうすけ)さん20歳に委嘱状を交付しました。岡田課長は「皆さんは非常に心強い存在です。サイバー空間の脅威の低減に協力して欲しい」とあいさつしました。

近大生物理工学部の梶山学部長

また、近畿大学生物理工学部の梶山慎一郎(かじやま・しんいちろう)学部長は「活動を通じて社会の負の側面に触れるかもしれませんが、こうした現状を直視して是正することを学び、ボランティアという枠組みを超えて、皆さんが社会人として活躍するための大きな布石として欲しい」と呼びかけました。

代表して委嘱状を受け取る山本恭輔さん(右)

学生代表で委嘱状を受け取った、食品安全工学科2年の山本さんは「教職課程を取っていて、将来は教員を目指しています。とくに、子どもたちにネットの持つ怖さも含めて啓発できれば」と意気込みを語りました。

県警・サイバー犯罪対策課によりますと、去年(2020年)1年間に、県民から寄せられたインターネット犯罪関連の相談は1360件にのぼり、検挙件数は140件、46人が逮捕されていて、およそ半数が詐欺事件でした。

ことしに入って、検挙件数が先月(6月)末までに、すでに36件、39人が逮捕されていて、県警は、ボランティアと連携した啓発を通じたサイバー犯罪防止に力を入れています。

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