76年前の記憶「和歌山大空襲」の体験を後世に
2021年07月13日 11時56分
第二次世界大戦中に起きた「和歌山大空襲」について、体験者の証言や資料などを紹介する展示が和歌山市立博物館で開催されています。
今から76年前、1945年7月9日の夜から10日未明にかけての大空襲では、米軍のB29爆撃機108機が和歌山市上空に飛来し、およそ800トンの焼夷弾が投下され、1100人以上の命が奪われました。
市立博物館では、後世に「和歌山大空襲」の記憶を伝えようと、2015年から和歌山市の空襲を体験した人の体験談を音声と写真で記録する活動を行っていて、今回は2019年以降に集めた20人分の体験談の概要をパネルにして展示しています。
ほかにも、空襲の体験者が描いた「和歌山大空襲体験絵巻」の複製品や、絵巻を元にした映像をはじめ、鷺ノ森遺跡から出土した焼け溶けたガラスや防空頭巾などの資料も展示されています。
和歌山市立博物館の小橋勇介学芸員は「貴重な体験談を通じて、空襲の悲惨さ、大変さを感じて欲しい」と話していました。
ホール展示「昭和20年7月9日 和歌山大空襲ー伝えたい あの時の記憶ー」は、今月(7月)23日まで、和歌山市立博物館1階の玄関ホールで開催されています。
ホール展示のみの観覧は無料で、時間は午前9時から午後5時まで、入館は午後4時30分までです。