野外で「マダニ」に注意!海南市で標本展示

2021年06月05日 19時03分

教育

キャンプなどの野外活動をする機会が多くなる季節になり、マダニが媒介するウイルスによる感染症が増えると予想されることから、その対処法などを紹介する企画展が海南市の県立自然博物館で行われています。

これは「マダニにご注意!」と題した企画展で、11種類22点のマダニの標本や拡大したマダニの模型が展示されています。

このうち、和歌山でよく見かける日本で最大クラスのダニ「タカサゴキララマダニ」は拡大模型で展示されていて、博物館では、目で見えないほど小さいものと思われがちなダニを模型にし、実物の標本と見比べることで、どんな形をしているかよく観察してもらえるように工夫しています。

ヒゲナガチマダニの標本

「タカサゴキララマダニ」は体長およそ1センチですが、満腹になるまで血を吸うと直径2センチの1円玉ほどの大きさになるということです。

また、「今できるマダニ対策」として、屋外で農作業などをする際は長袖と長ズボンで肌の露出を避けることや、服についたダニはガムテープを使って取り除くなどの対処法が紹介されています。

和歌山県立自然博物館の佐々木(ささき・)(あゆみ)学芸員は「県内でタカサゴキララマダニが体についたという問い合わせを受けることがある。野外に出る際は注意していただきたい」と話していました。

マダニの展示は全国でも珍しく、県立自然博物館では2年ぶり2回目の開催ということです。

この企画展は来月(7月)25日まで開かれます。

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