「ダイナミックたれ」復活支えるクラウドファンディング
2021年06月06日 14時06分
去年(2020年)8月、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で売り上げが減少し、倒産した、和歌山市の調味料メーカー「ダイナミック食品」の焼肉たれを復活させ、全国へ発信しようと、長く取引のあった和歌山市の食品卸業者がクラウドファンディングで資金を募り、復活した焼き肉タレと県内産和牛セットの販売を行うことになりました。
クラウドファンディングを行うのは、和歌山市中央卸売市場を拠点とする食品卸売業・有限会社丸三商店(まるさんしょうてん)です。
ダイナミック食品の焼き肉たれは、味噌をベースにニンニクや生姜(しょうが)、タマネギをブレンドし、ごま油の風味を効かせた焼肉やホルモン焼きのたれで、創業から55年間にわたって県内のスーパーや食料品店を中心に販売されてきました。
丸三商店の赤井康造(あかい・こうぞう)社長は、ダイナミック食品の倒産を受け、新たな製造委託先を探したところ、市内の共同作業所が見つかり、たれの生産体制を整えました。
赤井社長は「和歌山県民のソウルフードが消えるのを惜しむ声が多々あがりましたが、このほど、生産と販売を再開出来る事になりました。まずは、クラウドファンディングでの生産分で多くの人に知ってもらい、集まった資金で、こんどは全国にダイナミックたれの味を拡げたい」と意気込んでいます。
ダイナミックタレの復活商品は、今月(6月)12日から来月(7月)11日まで、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイア)」で販売され、投資額に応じて、たれのみのセットや、たれと熊野牛や国産牛ホルモンとのセットなどが出資者に還元されます。
丸三商店では目標を100万円と定めていて、クラウドファンディング期間終了後は、8月ごろに全国のスーパーでの販売を目指します。