市立博物館で「総持寺の至宝」開催中・初公開資料も
2021年05月08日 18時43分
和歌山市の和歌山市立博物館で春季企画展「総持寺の至宝」が開かれています。
和歌山市梶取に建つ総持寺は1450年に開かれた西山浄土宗の寺院で、戦国時代には、後奈良天皇・正親町天皇の勅願寺となった有名なお寺です。
今回の展示の目玉の一つは、2019年に修復され、市立博物館では初公開となる「當麻曼荼羅」で、阿弥陀如来の治める西方極楽浄土が描かれています。
ほかにも、浄土宗の開祖・法然上人の生涯を18幅の掛け軸で表現した「円光大師御絵伝」や、法然上人の弟子・証空の生涯を4幅の掛け軸で表現した「西山国師御絵伝」など、48件が展示されており、浄土の世界や総持寺の歴史などが紹介されています。
市立博物館の小橋勇介学芸員は「コロナで遠出ができない時だからこそ、うちの博物館に来て、和歌山の歴史について触れていただきたい」と話していました。
和歌山市立博物館の企画展「総持寺の至宝」は来月(6月)13日まで行われます。また、来月12日午後2時からは、学芸員による講座「所蔵文書から探る総持寺の歴史」が開かれます。
先着50人の事前申し込み制で、締め切りは今月(5月)12日です。詳しくは、和歌山市立博物館のホームページに掲載されています。