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紀伊半島大水害10年・新宮市熊野川町の休耕田にこいのぼり

2021年04月22日 19時10分

災害・防災社会

和歌山県で死者・行方不明者あわせて61人を記録した2011年9月の紀伊半島大水害から、ことし(2021年)で10年となることから、新宮市(しんぐうし)の住民団体が、きょう(22日)新宮市熊野川町(くまのがわちょう)の休耕田に、復興の思いを込めたこいのぼりおよそ30匹を揚げました。

熊野川町では、毎年、5月5日のこどもの日にあわせて熊野川沿いにこいのぼりを揚げていました。しかし、紀伊半島大水害による熊野川の氾らんで、こいのぼりが流出したため、翌年の2012年からは、各地から寄せられたこいのぼりを揚げてきました。

2019年からは慰霊碑の設置された田長(たなご)の「道の駅・瀞峡(どろきょう)街道 熊野川」に場所を移して行っていましたが、去年(2020年)は新型コロナウイルスの感染で中止となり、ことしは、感染防止のため、住民団体が花を育てている休耕田に移し、規模を縮小して行うことになったものです。

住民団体代表の下阪殖保(しもさか・しげやす)さん74歳は「10年前を思い出した。新型コロナウイルスの影響もあって気分が沈みがちだが、こいのぼりを見て少しでも元気を出してもらえたら」と話しています。

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