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ノーリツ・牛の分娩兆候をAIで感知し通知「牛わか」

2021年04月20日 19時14分

社会経済

和歌山市に本社のある写真処理・介護機器メーカーのノーリツプレシジョン株式会社は、雌牛(めうし)が分娩(ぶんべん)する際に見せる特徴的な行動を、AI・人工知能を搭載したカメラで感知するとスマートフォンで農家に通知する、牛の分娩検知システム「牛わか(うしわか)」をこのほど開発し、全国の畜産家に向けて販売することになりました。

「牛わか」システム(ノーリツプレシジョン提供)

雌牛は、子牛を産む際に、そわそわしたり、しっぽを上げ下げしたりするほか、自分の腹回りを気にするなどの特徴的な動きを見せることから、牛わかのカメラがそのような動きをとらえると、内蔵されたAIが検知し、携帯電波を発信して農家のスマートフォンに牛のお産をただちに知らせる仕組みです。夜間でも赤外線画像を撮影するため、牛にまぶしい光を当てる心配もなく、24時間無人で監視することが可能となります。

スマートフォンで24時間雌牛の分娩兆候を検知可能に(ノーリツプレシジョン提供)

共同開発にあたった北里(きたざと)大学獣医学部のモニター実験によりますと、牛わか導入後の1日の見回り時間が1時間20分となり、導入前より1時間短縮したということです。

ノーリツプレシジョンは、以前開発した介護施設の高齢者の見守りシステムを牛の分娩検知に応用したということで「国連の持続可能な開発目標・SDGsのひとつ『働きがいも経済成長も』に貢献できる」とアピールしています。

牛わかは、ことし(2021年)7月ごろに、メーカー直販、または販売代理店で購入出来るようになるということです。 

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