田辺湾で赤潮発生・ことし初めて
2021年04月06日 19時16分
和歌山県に入った連絡によりますと、きょう(6日)田辺市の田辺湾で赤潮の発生が確認されました。県では、観測を続けるとともに、漁業関係者に被害が出ないよう注意を呼びかけています。
県・資源管理課によりますと、きょう午前9時半ごろ、田辺市新庄町(しんじょうちょう)の内の浦(うちのうら)漁港付近の田辺湾で操業中の漁師が、海水が赤く変色しているのに気付き、県に通報しました。
県の職員が調べたところ、赤潮が漁港付近の3か所で確認され、いずれも「ノクチルカ シンチランス」という種類のプランクトンが原因とわかりました。このプランクトンは、魚類を死なせることはまれですが、体内にアンモニアを含んでいるため、アンモニアに弱いイカなどには有害なほか、大量に発生すると魚類の酸欠を引き起こすことがあるということです。
いまのところ、漁業被害は確認されていませんが、資源管理課では、漁業関係者に対し、海水の着色状況に注意し、必要に応じて養殖魚介類のえさ止めや、いけすの移動などをするよう、注意を呼びかけています。県内での赤潮の発生は、ことし初めてとなります。