和大・県・南紀熊野ジオパーク推進協議会が協定締結
2021年03月30日 17時45分
和歌山県と和歌山大学、それに、紀南地方の自治体などによる南紀熊野ジオパーク推進協議会の3者は、きょう(30日)日本ジオパークに指定された南紀熊野ジオパークの活用や研究を更に進める連携協定を結びました。
南紀熊野ジオパークは、紀南地方を中心にみられる特徴的な地形や動植物をはじめ、地域に生きる人々の暮らしや文化なども含めて観光や研究などを行える地域で、2014年8月28日に、日本ジオパーク委員会から日本ジオパークのひとつに認定されました。
県では、おととし(2019年)7月、串本町潮岬(しおのみさき)に南紀熊野ジオパークセンターをオープンさせ、立体模型や映像などで成り立ちを学べるようにしていて、推進協議会などと連携して活用に取組んでいますが、これに和歌山大学が加わることで、ジオパークセンターの研究員が大学で講義をしたり、新たな教材を開発するほか、大学教員や学生なども加わってのジオパーク関連商品の共同開発や、ジオパーク活動を行う人材の育成なども行うとしています。
きょう昼前、和歌山県庁の知事室で、ジオパーク推進協議会・会長の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事と、和歌山大学の伊東千尋(いとう・ちひろ)学長が相互連携協定書に調印しました。
仁坂知事は「センターができ、語り部も揃っているいま、和大が加わることで教育分野の充実も期待出来る」とあいさつしました。和歌山大学の伊東学長は「和歌山が誇る自然遺産を活用したジオツアーや、商品開発、人材育成に積極的に取組む」と意気込みを示しました。