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御坊市の久保田家住宅など国の登録有形文化財に

2021年03月19日 18時52分

歴史・文化

国の文化審議会は、御坊市(ごぼうし)の久保田家(くぼたけ)住宅や、九度山町(くどやまちょう)の槇尾山明神社(まきおやまみょうじんしゃ)など9件の建造物を、登録有形文化財にするよう文部科学大臣に答申しました。

久保田家住宅主屋(和歌山県提供)

久保田家住宅は、御坊市湯川町小松原(ゆかわちょう・こまつばら)にあり、かつて熊野街道沿いの脇本陣(わきほんじん)や庄屋を務めた久保田家の住居で、江戸後期の1808年に建設された主屋(おもや)や、大正前期に建設された新しい座敷など、当時の歴史を伝える建造物として評価されました。

槇尾山明神社本殿(九度山町教育委員会提供)

九度山町の槇尾山(まきおやま)に構える明神社の本殿と、摂社(せっしゃ)の弁財天社(べんざいてんしゃ)の本殿は1765年に再建され、地元の保存会によって良好な姿で保存されてきました。要所に極彩色(ごくさいしき)と丹塗り(にぬり)が施されています。

楞厳寺本堂

また、那智勝浦町色川地区にある楞厳寺(りょうごんじ)の本堂、石段、石垣と、串本町西向(にしむかい)の古座川沿いにある旧・谷畑家(たにばたけ)住宅も登録されることになりました。

旧谷畑家住宅主屋

県内の国の登録文化財に指定される建造物は、これで108箇所・300件となります。

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