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県内人身事故19年連続減少、死者18人過去最少

2021年02月24日 20時27分

事件・事故

和歌山県内で去年(2020年)、発生した人身事故の件数は19年連続で減少し、交通事故による死者は、過去最少の18人となったことが県警察本部・交通部のまとめでわかりました。

それによりますと、去年1年間に県内で発生した人身事故は1585件で、前の年より274件、率にして15%近く減り、2002年以来、続いている減少傾向は、19年連続となりました。交通事故による死者の数も、おととしの33人から18人に減って、県警の統計史上、最も少ない人数となりました。また、中学生以下の子どもが犠牲になる死亡事故と飲酒運転による死亡事故、それに高速道路上での死亡事故は去年1年間で、1件も発生しませんでした。

交通事故の減少傾向について、県警の森昇治(もり・しょうじ)交通部長は、「昭和40年代の第一次交通戦争からの推移をみれば、日本最大の県民運動とも言える、官民をあげた交通安全運動の成果が大きい」と指摘した上で、「昭和60年代の第二次交通戦争の頃、義務化されたシートベルトの着用や、平成に入って義務化された携帯電話の使用禁止、去年、創設された、あおり運転への罰則など道路交通法の実力も大きい」と強調しました。

また去年、人身事故が減少した背景には、新型コロナウイルスの影響で自粛が広がり、車の通行量が減ったことも関係しているとみられています。県警・交通規制課によりますと、去年1年間に県内の主な交差点11カ所で行われた交通量の調査では、すべての月で前の年を下回っていて、初めて緊急事態宣言が出された去年4月は、16%近く減少しています。

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