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梧陵語り部ジュニアに12人認定 小学生が学習発表会

2021年01月23日 19時56分

歴史・文化災害・防災

江戸時代末期の安政の南海地震で、紀州広村、現在の広川町が津波に襲われた際、稲わらに火をつけて村人を高台に誘導したとされる偉人、濱口梧陵(はまぐち・ごりょう)について半年以上にわたって地元の語り部グループから学んできた小学生がきょう(1/23)、その成果を発表し、梧陵語り部ジュニアに認定されました。

広川町教育委員会の松林教育長から認定証の交付を受ける小学生

この取り組みは、濱口梧陵が去年・2020年に生誕200年を迎えたのを記念して、次の世代を担う子どもたちに梧陵の功績を伝えていこうと、広川町教育委員会が、3年間の事業として2018年度から主催してきたもので、広川町の語り部サークルのメンバーが梧陵語り部ジュニアクラブを立ち上げ、子どもたちの指導にあたってきました。

広川町民会館で開かれた発表会

きょう午前9時半から広川町の公民館で開かれた学習発表会では、地元の広小学校と南広小学校の5年生と6年生のあわせて12人が、去年6月から学んできた「稲むらの火」や、梧陵が私財を投じて作った広村堤防、勝海舟や福沢諭吉ら幕末から明治にかけて活躍した偉人と梧陵との交友関係などをスライドにまとめて発表しました。

発表会の後、ジュニア語り部の認定証の授与式が行われ、小学5年生には、初級の認定証が、小学6年生には、認定証がそれぞれ授与されました。

参加した児童は、「緊張したけど、最後までやりとげられてよかった。梧陵が福沢諭吉と親交があったことなど、学校では習わないことを教えてもらえたので、これからも忘れずにいたい」「これまでは、人を助けるのが好きな人なのかなと思っていたけど、いまでは、人のことをしっかり考えて行動できる人なのだと考えが変わった」「将来、自分に子どもができたら語り継いでいきたい」などと話していました。

認定証を受けた12人の児童

指導の中心を担ってきた、梧陵語り部ジュニアクラブの熊野亨(くまの・とおる)さんは、「コロナ禍の中、無事、終わってほっとしています。子どもたちには、梧陵さんのことを深く知ってもらい、広川町を愛する心、郷土愛を持ってもらいたい」と話しました。

認定証授与式の後、講評する熊野さん

梧陵語り部ジュニアクラブが小学生を指導するこの事業は、来年度以降も継続することになっています。

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