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【新型コロナ】過去最多24人感染 20例目のクラスター発生

2021年01月20日 21時07分

福祉・医療

和歌山県はきょう(1/20)、就学前の幼児から90代までの男女24人が、県内で新たに新型コロナウイルスに感染し、20例目となるクラスターが発生したと発表しました。県内での1日あたりの感染者数としては過去最多で県内で確認された累計の感染者数は928人となりました。

記者会見する県福祉保健部の野尻技監

県内で新たに感染が確認された24人のうち、5人は、海南市野上新にある日用雑貨の製造販売メーカー、株式会社・山田利(やまだとし)の社員とその家族で、これまでに感染が判明している社員を含めて6人の感染が確認されたため、県は、この会社を県内20例目のクラスターと認定しました。会社を出入りした人は特定できているものの、今後、症状の出た社員が医療機関を受診する際に備え、会社名を公表し、医療機関に対し、社員の受診があった場合には、積極的にPCR検査を実施するよう呼びかけています。

この会社では、大阪や名古屋へ仕事で出かけたあと最初に感染が判明した会社経営者の男性が、マスクをせずに、他のマスクを着けた社員と会話をする機会が多かったということで、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「症状が出る前から感染するので、感染拡大地域へ出かけた後、人と話すときには、必ずマスクを着用してほしい」と呼びかけました。

このほか、きょうの感染発表では、和歌山市に住む30代の無職の女性と就学前の男の子の2人や、和歌山市の60代の自営業の男性と30代の男性会社員の2人などのように、先に検査で陽性が判明した同居家族から新たに感染したとみられる人が8人いるほか、クラスターになった海南市のケースをはじめ、職場内の感染も多くなっています。また、いまの段階で、感染源がわからないケースも散見されます。

きょう感染が判明した24人のうち、和歌山市在住が14人を占めていて、直近1週間の人口10万人あたりの新規陽性者数は、和歌山市で23・9人と、きのうに続いて過去最高を更新し、政府の分科会が定めた「爆発的感染拡大のステージ4」を示す指標となる25人にさらに近づいています。また、県全体でも14・1人と過去最高を更新し、「感染急増のステージ3」を示す指標の15人に迫っています。

こうした点について、野尻技監は、「感染者の中には、和歌山市の周辺から市内へ出かけたケースがあり、感染が、和歌山市から外へ広がっていくのを懸念している。感染源不明のケースが増えると、市中感染に移行してしまうので、そうならないよう、いまが非常に重要な時期」と指摘しました。

きょう感染が発表された24人を加えて和歌山県内の累計感染者数は、死亡した11人を含めて928人となり、新たに14人が退院したため、現在の入院患者は135人となっています。このうち、人工呼吸器をつけた重篤な患者が3人に増え、酸素投与を必要とする重症患者は7人となっています。

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