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【新型コロナ】1人死亡、21人感染 クラスター発生

2021年01月14日 21時45分

福祉・医療

和歌山県はきょう(1/14)、県内で新型コロナウイルスの感染が判明し入院していた兵庫県の80代の男性が死亡し、県内で新たに、就学前の幼児から90歳代までの男女21人が新型コロナウイルスに感染したと発表しました。一日の感染者数としては、今月7日に並び過去最多タイで、県内19例目のクラスターも発生し、県内の累計感染者数は819人となりました。

和歌山県による感染者発表の記者会見(2021年1月14日)

死亡したのは、家族の仕事の関係で先月26日から和歌山県を訪れていた兵庫県に住む80代の無職の男性で、溝に落ちてケガをして救急搬送された病院で、発熱や肺炎の発症が確認され、別の病院に移って重症患者として酸素投与の治療を受けていました。その後、いったん病状は改善したものの、先月29日から再び悪化し、今月10日からは、呼吸不全の状態となり、昨夜(1/13)11時51分、新型コロナウイルス感染症で亡くなりました。

一方、きょう県内で新たに感染が確認されたのは21人で、このうち、5人は、和歌山市の住宅型有料老人ホーム「シルバーハイム新在家(しんざいけ)」の20代と50代の女性職員2人と、入所している80代と90代の男女3人です。「シルバーハイム新在家」の関連では、すでに2人の入所者の感染が確認されていて、県は、この施設が、県内19例目となる感染者7人のクラスターになったと明らかにしました。

また、田辺保健所管内の50代の男性は、デイサービスの介護事業所で調理を担当していますが、今月1日に大阪の友人宅に、10人ほどで集まって鍋料理を囲んでいました。その後、一緒に会食していた大阪と兵庫の友人6人程度が新型コロナウイルスに感染していたことが確認されています。

県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「正月で出かけていたのだと思うが、いまは、とにかくやめてほしい。いま高齢者で重症化する人が増えていて、大切な時期。医療機関や介護事業所に従事する皆さんには、一層の感染対策を徹底してほしい」と呼びかけました。

注意を呼びかける野尻技監

このほか、きょうの発表では、湯浅保健所管内で10代の小学生の男の子と就学前の女の子、それに小学校に勤務する40代の女性教職員の3人が、同居家族内で感染確認されたほか、和歌山市では、大阪へ出かけて夜遅くまで飲食などをしていた10代の無職の男性と10代の男性会社員の感染が確認されています。

また、海南保健所管内在住で紀美野町役場に勤務する40代の女性と、湯浅保健所管内に住む40代の国家公務員の女性をはじめ、きょうの感染発表は21人で、今月7日と並んで過去最多となっています。

このうち、12人が和歌山市在住で、きょう現在、直近1週間の人口10万人あたりの和歌山市の新規陽性者数は20人となっていて、政府の分科会が定めた「感染者急増のステージ3」を示す指標となる15人を上回っています。

今後の見通しについて、県福祉保健部の野尻技監は、「和歌山市では、爆発的な感染を示す指標の25に迫っている。この先、まだ増えてくる可能性があり、危機感を強めている」と強調しました。

きょう感染が確認された21人は、無症状の4人を除いて症状は安定しています。

県内の累計感染者数は、819人となり、きょう新たに1人が死亡したため、死者の数は9人となりました。また、新たに18人が退院し、現在の入院患者数は、120人となっています。このうち、人工呼吸器を装着した重篤な患者が2人、酸素投与の必要な重症者が6人で、60代の1人を除いて全員、70代と80代です。

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