【新型コロナ】新たに15人感染、県内累計748人に
2021年01月09日 19時32分
和歌山県はきょう(1/9)、10代の小学生から80代までの15人が、県内で新たに新型コロナウイルスに感染したと発表しました。県内で確認された累計の感染者数は748人となり、入院患者は122で、過去最多となっています。
県内で新たに感染が確認された15人のうち、橋本保健所管内に住む20代の2人の男子大学生は、きのう感染が判明した、同じ橋本保健所管内に住む20代のアルバイトの男性の友人で、濃厚接触者として受けたPCR検査で陽性が判明しました。
2人の大学生のうち、京都市の大学に通う男性は、ほかの2人とともに大阪府の居酒屋で食事をしていたほか、今月5日にのどの痛みなどの症状が出た後も、大学へ出かけたり、友人と飲食をともにしていました。
また、きょう感染が発表された15人のうち、10代と20代の感染者が8人と半分以上を占めていて、きょうの会見で、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「症状のある人は、県外へ出たり県外から来たりすることのないよう行動を慎んでほしい」と述べるとともに、風邪のような症状がある人は、成人式への参加を控え、友人との飲食もしないよう呼びかけました。
また、新規感染者15人のうち、和歌山市在住が10人と多く、野尻技監は、「和歌山市は、国の分科会が示した感染者急増の指標を上回り、さらに増加している」と述べ、強い懸念を示しました。
このほか、田辺保健所管内に住む60代の自営業の女性は、年末年始に帰省していた大阪府の別居家族の感染が判明したため、濃厚接触者として検査を受け陽性が確認されました。
また、和歌山市に住む80代の無職の男性は、年末年始の間に6日間、和歌山市の事業所による介護サービスを受けていて、保健所が、この事業所の職員や利用者およそ50人の検査や調査を進めています。
きょう感染が発表された15人は、全員、入院していて、無症状の4人を除いて症状は安定しています。
県内の累計感染者数は死亡した8人を含めて748人で、11人が退院したため、入院患者は減りましたが、現在、122人で、これまでの最多を更新しています。
県内の病床について、野尻技監は、県全体で現在、270床あまりを確保していると明らかにし、「病床の稼働率は50%に達していない」と話しました。