和歌山県で政府主催オンラインシンポ・海洋環境保全問題を考える(写真付)
2020年12月14日 19時20分
官民それぞれが取組む海洋プラスチックごみ問題の対策を知り、それぞれの担当者が意見を交換する政府主催のオンラインシンポジウムが、きょう(14日)和歌山県で開催されました。
これは、政府がWithコロナ時代に向けて展開している様々な政策を全国各地の課題と合わせて紹介する「未来に向けて、知る・変わる・守るチームNEXTステップ」の一環として、全国47都道府県で開かれているものです。
きょう(14日)は、和歌山県から「新しいライフスタイルの構築による海洋プラスチックごみ問題の解決」をテーマに、午後1時からおよそ3時間にわたって、オンラインのシンポジウムが開かれました。
この中で、環境省・プラスチック汚染対策室の飯野暁(いいの・さとる)室長補佐が国の海洋プラスチック汚染対策を紹介したほか、京都大学大学院・地球環境学堂の田中周平(たなか・しゅうへい)准教授が、びわ湖から大阪湾流域の魚や微生物にみられるマイクロプラスチック汚染の実態を示しました。
また、地元・和歌山県からは、県・循環型社会推進課が行っている監視カメラやドローンによる不法投棄防止事業や、花王株式会社による商品開発での環境対応、それに県・環境保全公社とNPOわかやま環境ネットワークなどが取組む環境保全教育事業「うみわかまもるプロジェクト」について、それぞれ担当者が紹介しました。
このあと、日本環境衛生センターの鈴木弘幸(すずき・ひろゆき)さんの進行でパネルディスカッションが行われ、Withコロナの時代に、ひとりひとりが出来る環境保全について意見を交換しました。
この中で、花王株式会社・ESG(イーエスジー)活動推進部の金子洋平(かねこ・ようへい)部長は「洗剤などの詰め替え利用が増えたが、その事が環境保全に繋がっている実感として消費者に浸透しきれていない部分があるので、ライフスタイルの変革を引き続き呼びかけたい」と話しました。
また、県・地域環境推進班の辻内崇司(つじうち・たかし)班長は「自主的な地域の清掃活動に取り組む団体を『わかやまごみゼロ活動応援事業』として支援するとともに、市町村にもゴミ処理などで協力してもらっている。今後も、活動の和を県内で拡げられるよう、支援を続けたい」と述べました。