世界農業遺産、認定5周年記念動画を配信
2020年12月13日 16時27分
「みなべ・田辺の梅システム」が世界農業遺産に認定されて5周年になるのを記念し、地元の推進協議会が、システムを広く知ってもらおうと活動や取組などを紹介する動画をYouTube(ユーチューブ)で順次配信します。
記念動画は「つなげよう!未来へのバトン」をテーマに、和歌山大学と連携し、世界農業遺産を活用する「梅システムマイスター」の県立神島(かしま)高校3年の女子生徒2人が、生産者や団体などの活動を取材したものを中心にした短編動画です。
第1回の配信は、認定5周年の日のあさって(15日)で、「世界農業遺産ってなに?」と、地元のみなべ町長と田辺市長、それに、和歌山県知事に思いを聞いた「トップに聞く」です。第2回は、梅農家や紀州備長炭生産者による「こだわりの技(わざ)」と、地元の大学生や高校生に体験を通じて農林業の素晴らしさを伝える「世界農業遺産のまち全部をキャンパスに」で、今月(12月)25日に配信されます。記念動画は、このあとも、来年(2021年)3月末まで、2週間に一度のペースで配信されます。
世界農業遺産は、次の世代に受け継がれるべき、重要かつ伝統的な農林水産業を営む地域、システムなどで、FAO=国連食糧農業機関が認定しています。「みなべ・田辺の梅システム」は、養分に乏しく、崩れやすい斜面を利用して、薪炭林(しんたんりん)を残しつつ梅林を配置し、400年にわたり、高品質な梅を持続的に生産してきた農業システムとして、2015年12月、世界農業遺産に認定されました。