【新型コロナ】新たに5人感染、コロナ疑い検査の実施を(写真付)
2020年11月25日 19時44分
和歌山県はきょう(11/25)、20代から60代までの男女5人が、県内で新たに新型コロナウイルスに感染したと発表しました。これで県内の累計感染者数は死亡した4人を含めて408人となり、県は、あらためて早めの受診とコロナを疑った検査の実施を呼びかけました。
きょう感染が発表された5人のうち、和歌山市に住む30代の女性会社員は、今月15日に発熱やのどの痛み、味覚の異常があり、翌16日、医療機関を受診しましたが、新型コロナウイルスの感染を疑われることなく、17日には熱が下がり、その後、今月20日まで連日、出勤していました。しかし、20日に再び熱が出て医療機関を受診し、紹介された別の医療機関で肺炎像が確認されるなどして、検査の結果、最初の医療機関の受診から9日経ったきょう、陽性が判明しました。
県福祉保健部の野尻孝子技監は、「一般的な風邪と診断すれば、通常、医師が自宅待機を指導することはない。今回の場合、発熱や咽頭痛、味覚障害があったので、新型コロナウイルスの感染を疑ってほしいなというのがこちらの思い。あらためて、早めの受診と、コロナを疑って検査することなどをお願いしている」と述べました。
このほか、湯浅保健所管内に住む50代の男性会社員は、すでに感染が判明している和歌山市の会社員や国家公務員ら4人を含むあわせて10人で和歌山市で開かれた会議に出席していました。
男性は、濃厚接触者として受けた今月15日の検査で陰性となりましたが、その後、1週間以上経った今月23日に発熱し、2度目の検査で陽性が判明しました。
橋本保健所管内に住む60代の無職の男性は、県内10番目のクラスターとなった「カラオケサークルフレンド有志の会」主催のカラオケ大会に参加していた70代女性の関係者で、今月19日に同じデイサービスを利用していました。
和歌山市の20代の女子大学生は、今月18日にのどの痛みなどが出る前に2度、大阪市で友人と会食していました。
また、御坊保健所管内に住む40代の男性会社員も今月20日に発熱する前に3度にわたって大阪市に出かけていました。
きょう確認された5人を加えて県内で確認された新型コロナウイルスの感染者数は、死亡した4人を含めて408人となりました。きょう新たに8人が退院したため、現在、入院しているのは、77人となっています。
また、これまでに経営者と来店客のあわせて4人の感染がわかっている田辺市湊(みなと)の「一藤(いちふじ)寿司」について、県は、利用客が特定できていない今月21日と22日の来店客に対し、最寄りの保健所に連絡するよう呼びかけていますが、きょうまでに13人から連絡があり、PCR検査を進めています。