御坊市の紀州鉄道・事業譲渡へ・存続も課題は山積

2026年06月08日 17時29分

交通政治社会経済

利用客数の減少が続き、運営会社がことし(2026年)中の廃線を視野に営業譲渡先を探している、御坊市中心部のミニ鉄道・紀州鉄道は、別の事業者に譲渡される方針であることが、御坊市などへの取材でわかりました。

存続する見込みとなった紀州鉄道だが…(御坊市薗・西御坊駅)

紀州鉄道は、JR御坊駅から西御坊駅までの2・7キロを結ぶ日本一短いローカル私鉄で、東京の運営会社が経営してきましたが、利用者数の減少傾向に歯止めがかからず、運営会社がことし中の廃線を視野に営業譲渡先を探しています。

一方、御坊市や和歌山県、国土交通省などは、昨年末(2025年)から存続に向けた協議を重ねているほか、地元市民の有志も存続を求めて署名活動やシンポジウムを開くなど、活動を繰り広げています。

御坊市によりますと、このほど(6月3日)開かれた協議会で、紀州鉄道の中川源行()(なかがわ・もとゆき)社長が、今後、事業譲渡に向けた具体的な協議が進むとする見通しを示したということです。

御坊市の三浦源吾()(みうら・げんご)市長は「鉄道事業を取り巻く経営環境は厳しく、運行主体が代わるだけでは、抜本的な収支改善には至らないことは明白だ」とコメントし、公的な支援による持続可能な枠組みの構築も必要だとする考えを示しました。

紀州鉄道は、廃線の危機を一時的に回避できる見通しとなりましたが、中心部を含めて車が中心の市民生活に変わりは無く、ディーゼルカーを動かす燃料の価格高騰や、踏切、線路などの施設の維持費用などものしかかっています。

日高別院や小竹()(しの)八幡神社、ごぼう商工()や御坊()といった沿線の観光名所やまちあるきなどと連携したより積極的な利用者の呼び込みと、日本一短いローカル私鉄の魅力発進が急務となりそうです。

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