熊野大橋を撤去、新熊野大橋に自歩道設置へ/和歌山・三重
2026年03月31日 17時57分
和歌山と三重の県境の熊野川(くまのがわ)に架かる国道42号の熊野大橋(くまのおおはし)が、今後、撤去されることになりました。
これは、このほど開かれた有識者による検討会を経て、国土交通省・紀南河川国道事務所が明らかにしました。
検討会では、開通からおよそ90年が経過し、経年劣化など老朽化が進む国道42号の熊野大橋について、新宮紀宝(きほう)道路の開通後の交通状況を踏まえ、有識者らが協議したもので、その結果、熊野大橋の撤去と、新熊野大橋の下り線側に新たに自転車・歩行者の通行道を設置し、安全な通行機能を確保するのが妥当とされました。
撤去されることになった熊野大橋は、1936年3月末に開通した新宮市と三重県紀宝町(きほうちょう)を結ぶ延長418・5メートルの国道橋で、経年劣化で、橋の上部に腐食や欠損、変形、破断などの損傷が見られ、耐荷性能が低下しているほか、2011年9月の紀伊半島大水害では、熊野川が増水し、橋の両端から氾濫しました。
これらのことから、熊野大橋は、治水機能の向上を図る必要がある一方、周辺の交通混雑の状況により、地元自治体から、新宮紀宝道路の熊野川河口大橋開通まで、存続が要望されていました。
そして、おととし(2024年)12月に、新宮紀宝道路が開通したことで、交通状況が大幅に変化し、熊野大橋の役割が低減したことから、撤去が妥当とされました。
ただし、自転車と歩行者については、熊野大橋が撤去されると、新熊野大橋が唯一の橋となり、現在、橋の上り線側に幅の狭い歩道があるだけのため、通行には不十分とされ、下り線側にも、安全に通行できる自転車・歩行者道を新たに設置することが必要とされました。
国道事務所などでは、今後、検討会の結果を踏まえて対応するとしています。








