元妻、二審も無罪主張 田辺市、資産家男性死亡
2025年12月08日 16時28分
2018年に「紀州のドン・ファン」と呼ばれた田辺市の資産家・野崎幸助(のざき・こうすけ)さん、当時77歳が急性覚醒剤中毒で死亡したことを巡り、殺人罪などに問われた一審の和歌山地裁で無罪となった元妻・須藤早貴(すどう・さき)被告29歳の控訴審初公判がきょう(8日)、大阪高裁で開かれ、被告側は、検察側の控訴は棄却されるべきだとして再び無罪を主張しました。
裁判員裁判だった一審で、須藤早貴(すどう・さき)被告は「私は殺していないし、覚醒剤を摂取させたこともない」と主張。
覚醒剤について「野崎さんから買ってほしいと頼まれた」などと説明していました。
検察側は、被告が遺産を目的に完全犯罪を計画したとして無期懲役を求刑していました。
2024年12月の一審判決は、被告が多額の遺産を相続できるなど殺害の動機になり得る事情はあり、野崎さんの死亡当日に自宅で2人きりだったことなどを考慮しても、殺害したとするには合理的な疑いが残ると判断。野崎さんが誤って致死量の覚醒剤を摂取した可能性も排除できないとした判決を不服とし、検察側が控訴していました。
控訴審はきょう(8日)、即日結審し、判決は来年3月23日に言い渡されます。








