防災功労者防災担当大臣表彰に﨑山光一氏

2025年10月01日 17時27分

社会

防災思想の普及に顕著な功績のあった個人を表彰する今年の「防災功労者防災担当大臣表彰」が東京のホテルで開かれ、和歌山県からは、﨑山光一(さきやま・こういち)さん76歳と、加太地区防災会が選ばれました。

﨑山光一さん(9月29日)

これは、日頃から防災に関し、防災思想の普及や防災体制の整備に尽力し、災害時における防災活動に顕著な功績のあった個人または団体を、防災担当大臣が表彰するもので、今年は、13府県の6人の個人と21の団体に贈られました。

崎山さんは、被災地との交流や各地での講演活動などを精力的に行い、被災地間のネットワーク構築に努めるなど、地元での活動に加えて、その幅広い活動で津波防災の啓発・教育に尽力しました。

2003年度に広川町語り部講座で講師を務め、翌年、サークルを立ち上げた﨑山さんは、中心メンバーとして取り組んだほか、2014年4月から今年3月まで『稲むらの館』の館長として、濱口梧陵の偉業を後世へ伝える活動を行ってきました。

そして、館長に就任した後は、インドネシアのスマトラ沖地震の被災地、アチェ津波博物館との提携や、阪神淡路大震災、東日本大震災や中越地震などの被災地間のネットワーク構築に努めるなど、津波防災の啓発・教育に尽力された点が、特に評価されました。

表彰式は、先月(9月)19日に、東京のホテルルポール麹町(こうじまち)で開かれ、坂井学(さかい・まなぶ)防災担当大臣から表彰状を受け取りました。

防災思想の普及の部を受け取るのは、﨑山さんが、一人だけであったため、代表して、表彰状を受け取りました。

「これまで稲むらの火の館の館長を11年務めたが、それよりも、今回、県から推薦された理由の1つに、私が館長になる前から活動していた、語り部活動を評価してくださり、そのことで大臣表彰をいただけたことを大変、うれしく思っている。濱口梧陵さんの作った広村堤防を見学したいという人たちに、案内をしたりしているので、これからも引き続き活動していきたい」と話しました。

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