久保が日本新で2連覇、日本選手権女子800メートル
2025年07月06日 11時36分
陸上・世界選手権東京大会の代表選考会を兼ねた日本選手権2日めはきのう(5日)、東京・国立競技場で行われ、女子800メートル決勝で、串本町出身で、東大阪大敬愛高校3年の久保凜(くぼ・りん)が、日本新記録の1分59秒52で2連覇を果たしました。去年(2024年)、自身が樹立した記録を0秒41更新しました。
久保は、目標だった世界選手権の参加標準記録(1分59秒00)をクリアできませんでしたが「自己ベストを出すことができて、納得のいく走りができて良かった」と晴れやかな表情を浮かべました。
この日、ピンク色のはちまきを巻いて臨んだレースは序盤からトップに立ち、2周目に入ると力強く、後続を突き放しました。そして、去年よりも、リラックスして走ることができたと話し「ラスト200メートルで余裕があって、もう一段階ギアを上げることができた」と振り返りました。
去年、19年ぶりに、日本記録を塗り替えたことで、今シーズンの序盤は、重圧や不安もあったといいます。5月に大阪で行われた日本グランプリシリーズの木南記念では、満足のいくタイムを残せず、涙を流しましたが、悔しい気持ちを乗り越え、今回は、「楽しんでレースをすることができた」と笑顔で語りました。
高校3年生、17歳のホープは、飛躍を感じさせる快走で、世界選手権の代表入りへ大きく前進し、「世界の舞台は遠いと感じていたのが目の前まで来ている」と実感している様子で、「わくわくしかない。絶対に出場するという気持ちを持って、出場できたら、入賞したい」とあふれる意欲をみせました。