【参院選】きょう(3日)公示・過去最多の新人7人が立候補/和歌山

2025年07月03日 17時58分

政治

物価高騰や消費税減税、対米交渉のあり方などを争点にした参議院選挙が、きょう(7月3日)公示され、午後5時で立候補の受け付けが締め切られました。改選定数1で和歌山県全域がエリアとなる和歌山選挙区には、いずれも新人の7人が立候補し、過去最多の人数となりました。

和歌山選挙区の立候補者の顔ぶれ

立候補したのは、届け出順に、共産党の新人・前久()(まえ・ひさし)候補69歳、自民党の新人・二階伸康()(にかい・のぶやす)候補47歳、無所属の新人・望月良男(もちづき・よしお)()候補53歳、日本()維新の会の新人・浦平美博(うらひら・よしひろ)()候補53歳、無所属の新人・末吉亜矢(すえよし・あや))候補54歳、NHK党の新人・本間奈々()(ほんま・なな)候補56歳、参政党の新人・林元政子()(はやしもと・まさこ)候補51歳です。

立候補の届け出を済ませた7人の候補者は、いずれも和歌山市内の駅周辺や公園、選挙事務所などで有権者に支持を訴えました。

街頭演説で支持を訴える前久候補(7月3日・和歌山城一の橋前)

共産党の()候補は、和歌山城公園前で「物価の値上げで生活が苦しい、商売がやっていけないという悲痛な声が寄せられている。消費税は廃止を目指しつつ、緊急に5%に引き下げ、インボイスも廃止する」と訴えたほか、アメリカのトランプ政権の動きにも触れ「大軍拡に反対し、憲法9条を活かした平和外交への転換を図っていきたい」と支持を求めました。

有権者に支持を訴える二階伸康候補(7月3日・JR和歌山駅前)

自民党の二階(候補は、JR和歌山駅前で、県選出の国会議員や県議会議員、県内の市長や町長らが応援に駆けつけるなか「東京一極集中が止まらず、本当の意味での“地方の時代”を切り開かなければ、次の世代にふるさとをつなげない。高速道路誘致も、新産業創出、一次産業の保護、医療介護職の処遇改善なども、みんなでやろう。パンダの問題も地域経済そのもの。政治は実行あるのみ。この問題には即座に動きたい」などと訴え、支持を求めました。

街頭演説で支持を訴える望月良男候補(7月3日・南海和歌山市駅前)

無所属の望月()候補は、南海和歌山市駅前で「2024年の衆議院議員選挙のあと、世耕弘成()衆議院議員と日本や和歌山に希望の政治を取り戻そうと語り、立候補に至った」と経緯を説明した上で、有田市長として16年間取り組んだ実績を強調し「ひたむきな信頼の政治に変えて希望を皆さんと創っていこう」と支持を訴えました。

街頭演説で支持を訴える浦平美博候補(7月3日・和歌山市加太)

日本()維新の会の浦平(候補は、自身の政策の原点とする和歌山市加太(かだ)()で街頭演説を行い「ブルーカーボンクレジットの制度を使えば、和歌山の魚がもっとおいしくなり、海洋環境も改善する。お金も生み、雇用も生まれる。これを中長期的にやらなければならない」と、第一次産業の重要性を訴えました。

選挙事務所で支持を訴える末吉亜矢候補(7月3日・和歌山市新八百屋町)

無所属の末吉()候補は、和歌山市東ぶらくり丁の選挙事務所で、支持者らを前に「過疎化は地方から急速な勢いで始まっている。経済を確保し人口の流出を止めなければ、街自体がなくなるところが今もたくさんある。和歌山のため、日本のため、今までの経験全てを活かして頑張りたい」と声をあげました。

街頭で支持を訴える本間奈々候補(7月3日・和歌山市役所前)

NHK党の本間()候補は、和歌山市役所前で「移民問題、中国の問題も真正面に見据えていて、参議院選挙の中の大切な項目だと思っている。和歌山にもひたひたと中国の脅威がきていて、カジノや、和歌山の9つある水源のうち7つが中国に買われていることなどを懸念している。違法な移民、ルールを守らない移民、中国のように、狙いを定めて社会保険料のタダ乗りや、生活保護をもらおうといったような、国柄を変えるような極端な流入は規制をかけるべきだと主張しました。

選挙事務所前で支持を訴える林元政子候補(7月3日・和歌山市小松原)

参政党の林元()候補は、和歌山市小松原()の選挙事務所前で支持者らを前に「消費税がなかった30年前の状態を取戻すことで、和歌山のような地方や日本の経済が爆上げすると考える。中小零細企業に利益を残すことで、地元の様々な企業やお店に富が循環するのではないか。また、子育て世代に月10万円の給付を提案している。これにより、お金のためにパートで働く必要がなくなるのではないか」などと訴えました。

参議院選挙の投票は、20日・日曜日、県内807の投票所で、午前7時から、一部を除いて午後7時まで行われ、即日開票されます。

なお、投票日に仕事や用事などで投票できない人のための期日前投票が、あす(4日)から、投票日前日の今月19日まで、各市町村の選挙管理委員会が指定する期日前投票所で行われます。

きのう(2日)現在の和歌山県の選挙人名簿登録者数は77万2074人です。

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