パンダ経済効果1250億円超 和歌山に31年間
2025年06月16日 16時55分
白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」のジャイアントパンダが今月28日に中国へ返還されるのを前に、飼育されていた31年間の経済効果がおよそ1250億円に上るという試算が発表されました。
これは、関西大学の宮本勝浩(みやもと・かつひろ)名誉教授が発表したもので、中国への返還で「企業や交通・観光業界にとっては大打撃となると想定される」としています。
この試算は、アドベンチャーワールドがパンダを受け入れた1994年9月からの経済効果を分析しました。
受け入れ前と比較して、入園者数は年間でおよそ6万5000人増えたと推定し、パンダによる集客人数を合わせて201万5000人としました。
その上で、日帰り客と宿泊客が観光で直接消費する額はおよそ955億8600万円に上るとし、様々な生産活動などと合わせた経済効果は1250億円以上になると推計しました。
宮本教授は「小さな町でパンダがつくり出した経済効果は非常に大きい」とコメントしました。