英バイヤーとシェフが県内事業者を訪問、食材を調理
2025年06月15日 18時52分
イギリスのバイヤーとシェフが、県内の事業者を訪問して調達した食材を調理し、招待者に振る舞う取り組みが、きょう(15日)、田辺市の紀州石神(いしがみ)田辺梅林内で行われました。
和歌山県を訪れたのは、日本の食材を取り扱っている「SUSHI SUSHI(スシ・スシ)」のバイヤー、スチュワート・ターナーさんと、ミシュラン2つ星を獲得しているレストラン「Ynyshir(イニシャー)」のシェフ、ガレス・ワードさんの2人です。今回の取り組みは、SUSHI SUSHIの新たな取扱い食材発掘の一環で行われ、和歌山県とジェトロ和歌山の協力で実現しました。

2人は、きのう(14日)、紀の川市の桃農家・八旗(はっき)農園と有田川町の山椒農家・篠畑(しのはた)農園、印南町の平井(ひらい)わさび園の3つの事業者を訪れ、それぞれの歴史や他の産地との違いなどの説明を聞きました。

きょうは、これら3つの事業者の食材に加え、県内で調達したイサキや熊野牛などを使った、ガレスさんによる調理が行われ、招待されたおよそ20人に振る舞われました。


スチュワートさんは、「真妻(まづま)わさびが和歌山発祥だということや山椒の種を1つ1つ取ってパウダーにしていることなどを知ることができた。また、和歌山のフルーツなどからも、和歌山の食材の幅広さを感じることができた」と
話し、ガレスさんは、「食材に対する熱意が素晴らしい。世界の中でも日本の良さの1つだと思う。私も熱意を持って料理をしているので、皆さんが想いを込めて作ったものを使って、料理をできることは素晴らしいことだ」と話していました。