和歌山の資産家遺言訴訟、9月に二審判決 田辺市へ13億円寄付

2025年06月13日 17時05分

事件・事故社会

「紀州のドン・ファン」と呼ばれ、7年前に急性覚醒剤中毒で死亡した田辺市の資産家・野崎幸助(のざき・こうすけ)さん当時77歳がおよそ13億円の遺産を市に寄付するとした遺言書について、市側と野崎さんの親族が有効性を争う裁判がきょう(13日)大阪高等裁判所で開かれ、裁判は即日結審しました。

判決は9月19日です。

野崎さんの兄ら4人は5年前、遺言書は無効という確認を求める訴えを起こし、去年6月の1審和歌山地裁の判決は筆跡などから本人が書いたとみられるとして遺言書は有効と判断していました。

1審判決などによりますと、遺言書は2013年2月8日付で「全財産を田辺市にキフする」と赤いペンで手書きされたもので、野崎さんが経営していた会社の役員の自宅で見つかりました。

きょうの弁論で親族側は1審に続き、市に寄付する合理的な動機が見当たらないなどとして、遺言書は偽造の可能性があると主張しました。

野崎さんの死亡を巡っては29歳の元妻が殺人の罪などで起訴されましたが、和歌山地裁が去年12月に無罪判決を言い渡し、検察側が控訴しています。
(終)

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