「梅漬け」で産地発展祈る 熊野本宮大社

2025年06月06日 17時18分

歴史・文化経済

「梅の日」のきょう(6日)、梅の名産地として知られる田辺市の世界遺産・熊野本宮大社で、産地の発展を祈る「梅漬けの儀」が行われました。

「梅漬けの儀」を執り行う熊野本宮大社の九鬼家隆宮司

「梅漬けの儀」では、神前に置いた樽に収穫したばかりの南高梅を入れ、九鬼家隆(くき・いえたか)宮司が塩を振ってお神酒を注ぎました。

きょう(6日)、漬けた梅は田辺市などでつくる「紀州梅の会」がいったん持ち帰り、梅干しにした後、改めて奉納します。

梅酒を仕込む熊野本宮大社の九鬼家隆宮司

また、今年は初めて神前で梅酒も仕込みました。

紀州田辺梅干協同組合によりますと、4月に降ったひょうによって実に傷がつき、収穫量も少ない見込みで、理事長の前田雅雄(まえだ・まさお)さんは「傷はあっても味は確かだとアピールしたい。猛暑が予想されており、熱中症や夏バテ対策には南高梅が一番だ」と話していました。

「梅の日」は、室町時代の1545年6月6日に京都の賀茂神社に後奈良天皇が梅を奉納し、五穀豊穣(ほうじょう)を祈ったところ雨がもたらされたとの故事にちなみ、紀州梅の会が独自に制定しました。

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