和大ソーラーカー「YATA」豪州の世界最高峰レース出場へ
2025年06月03日 17時53分
ソーラーカーを研究・開発している和歌山大学のチームが、このほど、新型のソーラーカー「YATA(ヤタ)」を完成させ、この夏(2025年)オーストラリアで開かれる世界最高峰のソーラーカーレースに出場することになりました。
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和歌山大学では、2002年に学生らによるソーラーカープロジェクトが発足し、三重県の鈴鹿サーキットで行われる「ソーラーカーレース鈴鹿」など国内のソーラーカーレースに出場し、2016年の鈴鹿で優勝するなど実力を付けています。
そして、おととし(2023年)世界最高峰のソーラーカーレース「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ」に初出場した時の経験を踏まえて、新たなソーラーカー「YATA」の開発を進め、このほど完成させました。
YATAは、車体の全長が5メートル56センチ、幅が1メートル56センチ、高さが1メートルある3輪構造のソーラーカーで、最高時速は100キロ程度、日本の神話に登場する、3本の足を持った熊野の八咫烏(やたがらす)からその名が付けられています。
ことし8月24日からオーストラリアで開かれる「ワールド・ソーラー・チャレンジ2025」に出場し、完走とトップ10入りを目指します。
和歌山大学ソーラーカープロジェクトでは「安全性の確保を前提に、車体の軽量化と空力性能の向上、電気系統の刷新など、先進的な技術も導入し、およそ3千キロの大陸横断レースに挑戦します」と意気込みを語っています。
YATAは、今月(6月)10日ごろ和歌山を出発し、海上輸送でオーストラリアに運ばれます。