特殊詐欺相次ぐ、白浜の女性が約500万円被害など
2025年05月29日 18時16分
白浜町に住む30代の女性が、警察官などを名乗る電話を信じ、あわせておよそ500万円を騙し取られ、橋本市に住む40代の女性は、大阪府警の警察官を名乗る男からの電話で、100万円を騙し取られました。白浜警察署と橋本警察署が、それぞれ特殊詐欺事件として捜査しています。
白浜の女性には、おととい(27日)、携帯電話に「+」から始まり、末尾が「110」の番号から電話があり、警察官や検事を名乗る男から「詐欺グループがあなたの口座を使って詐欺を行っている」、「あなたも加担しているのではないか」「口座のお金を調べることで潔白が証明できる」などと言われました。そして、相手の男からのビデオ通話で警察手帳を見せられたことなどから、話を信じ、指示されるまま、きのう(28日)までに、相手の口座に、あわせておよそ500万円を振り込みました。女性は、「調査が終わればお金は返す」と言われていたものの詐欺を疑い、警察に届けました。
橋本の女性には、おととい、大阪府警の警察官を名乗る男から、携帯電話に電話があり、「逮捕した男が、あなたから口座を買ったと言っている。その口座が使われ被害が出ている。あなたにも逮捕状が出ている」などと言われました。そして、検察官を名乗る男からは、SNSを通じて、女性の名前が入った逮捕状の写真を見せられ、「マネーロンダリングをしていないことを立証するにはお金を調べる必要がある」などと言われ、指示されるまま、指定の口座に100万円を
振り込んでしまいました。しかし、その後、「警察が多額のお金を振り込ませるのはおかしい」と思い、警察に届けました。
警察では、同じような手口の詐欺事件が多発しているとして、大金を振り込むよう指示するなどの電話やメール、SNSを受信した際は、相手の指示通りに行動する前に、確認するよう注意を呼びかけています。和歌山県警の特殊詐欺被害防止専用フリーダイヤルは、0120・508・878です。「これは・わなや」と覚えて活用してください。また、「+」から始まる国際電話を使った詐欺電話も多いことから、必要のない国際電話を無料で休止できるサービスの利用も呼びかけています。