【知事選】論戦終盤、ムード低調、投票率向上課題
2025年05月25日 19時03分
新人同士の一騎打ちとなった和歌山県知事選挙は、無所属の前副知事の候補者が手堅く支持を広げ、共産党の県副委員長の候補者をリードしています。
前知事の死去に伴う知事選挙には、届け出順に、共産党・新人で、県副委員長の松坂美知子(まつざか・みちこ)候補68歳と、無所属・新人で、自民、公明、立民、国民の推薦を受ける前副知事の宮﨑泉(みやざき・いずみ)候補66歳の2人が立候補しています。
選挙戦では、急逝した岸本周平前知事の路線を継承するかどうかが主な争点で、論戦は終盤を迎えたものの、盛り上がりに欠けていて、直近3回の知事選で、いずれも40%を下回った投票率の向上が課題となります。
松坂候補は、物価高対策の強化を主張するとともに、有事での自衛隊や海上保安庁による利用に備えて整備する「特定利用空港・港湾」として、南紀白浜空港の指定を受け入れた県の対応について「県民に危険をもたらす」と撤回を主張しています。ラストサンデーとなったきょう(25日)は、和歌山市内の大型スーパーで支持を訴えました。
一方の宮崎候補は、子育て支援の拡充や産業振興を掲げ、小中学校の給食費無償化をはじめ、岸本氏の政策を引き継ぐ意向で、与野党が相乗りで支援し、県内をくまなく回り、個人演説会や街頭演説で支持を訴えています。きょうは、和歌山市や岩出市で街頭活動を展開しました。
投票は、来月(6月)1日、午前7時から、一部を除いて、午後8時まで行われ、即日開票されます。