国際熊野学会20周年、熊野比丘尼に学ぶシンポジウム
2025年05月22日 18時28分
戦国時代から江戸時代にかけて、熊野三山(くまのさんざん)の勧進(かんじん)のために、絵解きなどをしながら全国をめぐった熊野比丘尼(くまのびくに)の活動や発信についてのシンポジウムが、来月(6月)7日、新宮市で開かれます。
これは、主催する国際熊野学会の創立20周年記念大会として行われるものです。
シンポジウムでは、「仏の口まね―熊野比丘尼の絵解きと勧進」と題して、元龍谷大学教授で、日本宗教民俗学会代表委員の根井浄(ねい・きよし)氏が基調講演するほか、今熊野比丘尼(いま・ぐまのびくに)の絵解(えと)き実演として、新宮市と那智勝浦町の観光ガイドが、それぞれ絵解き曼荼羅(まんだら)を披露します。また、「熊野比丘尼の魅力をどう生かすか」をテーマにしたパネルディスカッションなども行われます。
学会では、熊野比丘尼に学びつつ、今後のあり方も探りたいとしていて、多くの参加を呼びかけています。
シンポジウム「熊野比丘尼の活動と発信」は、6月7日 午後1時から4時半まで、新宮市福祉センター大会議室で開催されます。参加は無料ですが、事務局に申し込みが必要です。申し込みや問い合わせは、電話0735・23・3368までとなっています。