「経済学とは何だろうか」などの著書がある経済学者で、京都大学名誉教授の佐和隆光(さわ・たかみつ)さんが今月（５月）１７日夜、慢性心不全のため、京都市北区の自宅で亡くなりました。８２歳でした。

佐和さんは、和歌山県高野町出身で、京都大学経済研究所の所長や滋賀大学の学長を務めました。

専門は計量経済学・環境経済学で、著書には「経済学とは何だろうか」のほかに、地球温暖化を経済学的に論じた「地球温暖化を防ぐ」などがあり、気候変動の緩和策など、環境政策への提言も重ねました。

佐和さんは、２００７年に紫綬褒章を、２０１９年には瑞宝重光章を、それぞれ受章しました。日本学士院の会員でもありました。

通夜は、２２日午後７時半から、葬儀・告別式は２３日午前１０時から、いずれも、京都市南区西九条池ノ内町(にしくじょういけのうちちょう)の公益社(こうえきしゃ)・南(みなみ)ブライトホールで営まれます。喪主は長男の晋太郎(しんたろう)さんです。