国土地理院が標高改定、和歌山県でも2山が1メートル低く
2025年05月08日 17時24分
国土地理院がこのほど、新たな方法で計測した山の標高を公開し、全国で76の山の高さが1メートル下がり、3つの山が1メートル高くなりました。和歌山県では、田辺市の法師山(ほうしやま)が1120メートル、那智勝浦町の那智山(なちさん)が909メートルへと、ともに1メートル下がりました。
国土地理院によりますと、実際の変動幅は、数センチから数十センチほどですが、標高は四捨五入して、1メートル単位で公表されるため、今回の変動となりました。
これまでは東京湾の平均海面を基準とし、2つの地点間の差を人が読み取る作業を繰り返し測量していましたが、全国を測量には10年以上かかり、地殻変動などによる誤差が累積するのが課題となっていました。
このため、人工衛星を使った測定に切り替え、高精度で、迅速に計測できるようにしたものです。これにより、地震による隆起や沈下の程度を正確に算出できるなど、災害対応にも有用とされています。
ただ、有名な山の標高の数値は、地元住民を中心になじみ深いことから、反応は様々となっています。