北山村で観光いかだ下り始まる
2025年05月03日 18時12分
北山村の観光筏下りがきょう(3日)始まりました。
観光筏下りは47年前から始まり、北山村の大きな観光資源となっています。
きょうは、今年度の就航を前に観光いかだの出発地点、北山村音乗(おとのり)の北山川河川敷で神事が行われ、期間中の安全祈願が行われました。
そのあと、泉清久(いずみ・きよひさ)村長と、ポルトガルから来たという乗客の代表がテープカットを行い、午前11時10分に第1便が就航しました。

快晴の空のもと乗客らは、まだ冷たい北山川の急流を、大きな歓声を上げて楽しんでいました。

奈良市から娘と孫と参加した70代の男性は「あまりこういう経験ができないので応募した。みんな喜んでくれてよかった」と話し、10歳の男の子は「めちゃくちゃ楽しかった」と話してくれました。
また、村長とともにテープカットを行ったポルトガルから来たという旅行者のペトラ・フジャクさん35歳は「とても美しかったし、筏師のスキルも素晴らしかった」と感激した様子で話していました。
さらに、今回は、筏下りの長い歴史の中で、初めて女性の筏師が採用され、きょう(3日)デビューしました。
初の女性筏師となったのは新宮市出身の大野百虹(おおの・もこ)さん21歳で、「やりがいのある仕事を探していた。まだまだなところはあるが、将来はかじ取りをする先乗り(さきのり)になれるように頑張りたい」と意欲をみせていました。
北山村の観光筏下りは、5月と6月は土曜・日曜・祝日のみの運航で、7月から9月までは、木曜を除く毎日、運航されます。乗船には予約が必要で、料金は、税込みで、中学生以上が7700円、小学生が3300円となっています。詳しくは、北山村観光センター、電話0735・49・2324で問い合わせに応じています。