紀の川で本格的に稚鮎が遡上、和歌山市・紀の川大堰
2025年04月27日 17時19分
和歌山市の紀の川で、稚鮎(ちあゆ)の遡上(そじょう)が本格的に始まり、紀の川大堰(おおぜき)の階段式魚道(ぎょどう)では、川を遡(さかのぼ)っていく、たくさんの鮎の姿を見ることができます。

紀の川大堰を管理する国土交通省・和歌山河川国道事務所によりますと、今月(4月)になって鮎の遡上が多くなり、10日にはおよそ6万匹、22日にはおよそ8万匹の遡上を確認したということです。

紀の川大堰には、魚種に応じた魚道が設けられていて、このうち、階段式魚道では、この時期、5センチから7センチほどの大量の稚鮎が遡上していく姿が観察でき、特に階段部分では、勢いで、跳びはねてしまう姿も見られます。

魚道の様子は、地上では、上から見ることができ、主に鮎が遡上する一部の階段式魚道は、側面がガラス張りにされ、見学できるよう水面下に観察室が設けられています。魚道観察室は、毎日午前9時から午後4時半まで開館し、自由に見学でき、土曜と祝日は、休館となっています。
稚鮎の遡上は、6月頃まで続くということです。