熊野那智大社で「桜花祭」 巫女、笛音合わせ優雅な舞
2025年04月14日 18時33分
那智勝浦町にある世界遺産・熊野那智大社できょう(14日)、自然の恵みに感謝し、五穀豊穣を祈る「桜花祭(おうかさい)」が開かれました。
ご神体の「那智の滝」の前で神職が笛と太鼓を鳴らし、桜の花のかんざしを挿した巫女(みこ)さんが舞を披露する優雅な姿に大勢の参拝客が見入りました。
また滝の前には、桜の枝や桜餅が供えられました。
熊野那智大社によりますと、桜花祭は、平安時代に花山法皇(かざんほうおう)が那智山(なちさん)で山ごもりをした際、桜の美しさに感銘を受けて和歌を詠んだという故事にちなむ祭典だということです。
男成洋三(おとこなり・ようぞう)宮司(ぐうじ)は「これから熊野はいい季節を迎える。山の息吹を感じ、滝をはじめとする自然をめでてほしい」と話していました。