【高校野球】智辯和歌山、センバツ準優勝
2025年03月30日 17時34分
第96回選抜高校野球大会はきょう(30日)、阪神甲子園球場で決勝が行われ、智辯和歌山は、神奈川の横浜に、4対11で敗れ、準優勝となりました。勝った横浜は、19年ぶり4度目のセンバツ優勝です。
この試合、初回に1点を先制した横浜に対し、智辯和歌山は2回にスクイズで1点を返し、同点に追いつきますが、横浜は3回に2点を挙げたあと、6回に7安打を集めて6点、7回にも2点を加え、リードを広げ、投手陣は、織田や奥村頼人(おくむら・らいと)ら4人の継投で、智辯和歌山の反撃をかわしました。
対する智辯和歌山は、守りの乱れが響いたほか、エースの渡辺が横浜打線につかまり、6回途中までで9失点となり、攻撃では、4つの犠打で好機をつくりましたが、1本が出ず、終盤の8回・9回にあわせて3点を返しましたが、結局、4対11で横浜に敗れ、31年ぶり2度目の優勝は叶いませんでした。横浜は、春夏をあわせ、6度目の甲子園大会制覇となりました。
ところで、この日の甲子園球場は、気温がおよそ10度で、肌寒い中での試合となりましたが、4万2600人の観衆が見守りました。
試合後、智辯和歌山の中谷仁(なかたに・じん)監督は、「最後まで、点差がどれだけ開いても全力でプレーした。やっぱり悔しいし、力の差を見せつけられた。夏の頂点を目指してあすから頑張る。横浜に勝てるチームになりたい」と話し、山田希翔(やまだ・まれと)主将は、「相手はチャンスで仕留めてきた。自分たちはそこが足りないので、レベルアップしたい」と次への意欲をみせました。
和歌山市の尾花正啓(おばな・まさひろ)市長は、智辯和歌山のセンバツ準優勝に関して、「第90回大会に次いでの準優勝は、日頃の厳しい練習とたゆまぬ努力のたまものであり、和歌山市民にとって大変誇らしいこと。選手や監督、関係者の皆様に心から感謝とお祝いを申し上げる」などとするコメントを発表しました。