自動運転実証運行の結果を分析/和歌山市
2025年03月27日 17時54分
今年1月から2月にかけて和歌山市が中心になって行ったレベル2の自動運転の実証実験の結果がまとまり、市が乗客のアンケート結果を含め公表しました。
運転席に乗務員を乗せて行ったレベル2の実験は、今年1月29日から先月(2月)9日までの12日間、JR和歌山駅と和歌山城の間で行われました。71回の運行で691人が乗車し、一回当たりの乗客は平均9・7人でした。実験では、自動運転率が51パーセントで、乗務員がハンドルを操作するなど手動で介入したケースで多かったのは信号を通過する際、信号に関わらず一旦停止する設定にしていたため、安全を考慮して青信号で通過する際に手動操作したものでした。
また、通行車両が多い場合の車線変更やセンサーだけでは対向車や歩行者が識別しにくい右折時で手動操作を行う点でも課題が残りました。これについて和歌山市では対応策をまとめ今後の試験運行に生かしていくことにしています。2025年度は今回より信号連携やインフラ連携を強化して一部区間でレベル4相当の実証実験を行いたいとしていて、早い時期に国に予算要望していきたいとしています。