和歌山で桜が開花・近畿で最速・ブラジルから帰省の人も感動

2025年03月26日 17時11分

社会

和歌山地方気象台は、きょう(3月26日)和歌山でサクラの開花を観測しました。開花は平年より2日遅くなりましたが、去年(2024年)より4日早くなりました。

開花したソメイヨシノの花(3月26日・和歌山市・紀三井寺)

けさ、和歌山地方気象台の福田英和(ふくだ・ひでかず)調査官らが和歌山市の紀三井寺の本堂前にあるソメイヨシノの標本木に7輪以上の花を確認し、「和歌山でサクラが開花した」と発表しました。

ソメイヨシノの標本木を観測する和歌山地方気象台の福田調査官

福田調査官はことし(2025年)のサクラについて「きのう(25日)までに一気に気温が上がったことで開花したとみられる。あす(27日)以降、週末から週明けにかけて寒さが戻るが、それ以降は気温が安定し、満開は1週間後ごろになりそうだ」と話しています。

紀三井寺の参拝者は、標本木を見上げてスマートフォンで桜の花を撮影していました。

サクラの開花に感動する様子の宇治田さん夫妻

現在はブラジルに移住し、和歌山市に帰省している宇治田正樹(うじた・まさき)さん65歳と妻の美登利(みどり)さん62歳は「たまたま帰国の時期が重なり、本当に驚きました。日本で桜を見るのは40年ぶりです。感動して涙が出そう。いい土産話が出来ました」と感動した様子でした。

桜の便りを喜ぶ紀三井寺の前田貫主

近畿地方で最も早いサクラの開花となり、紀三井寺の前田泰道(まえだ・たいどう)貫主(かんす)は「紀三井寺の標本木は樹齢が100年以上になるが、若い枝がどんどん伸びて、生命力を感じる」と喜びを語りました。

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