海南市歴史民俗資料館、3月末で閉館
2025年03月23日 18時44分
海南市の郷土資料などを所蔵、展示する「歴史民俗資料館」が、今月(3月)末で、閉館します。
海南市歴史民俗資料館は、海南市木津(きづ)に、1982年11月に開館し、43年間にわたり、海南市やその周辺地域の歴史や産業、住民の生活関係の民俗資料を展示、公開し、また、ものづくり教室なども実施してきました。

今は、最後の特別展として、「収蔵資料の特別公開~歴史民俗資料館の43年~」と題して、これまでに特別展などで公開された収蔵資料を再度展示して、特別展を振り返る展示が行われています。

ここでは、遺跡の出土品から、江戸時代の農機具、名所図会(めいしょずえ)や道しるべ、野上(のかみ)電鉄、伝統産業、それに、井澤弥惣兵衛(いざわ・やそべえ)や田嶋一雄(たしま・かずお)といった地元出身の人物についても紹介されています。

また、古(こ)写真の展示も多く、海南市やその周辺の懐かしい風景を見られるほか、近代化の変遷などを辿ることができます。
海南市歴史民俗資料館の開館時間は、午前9時から午後4時半までで、入場は無料です。月曜と火曜が休館のため、最終開館日は今月30日となります。
なお、閉館後は、現在整備中の市民防災公園内に、来春(2026年)開館予定の体験学習館に、展示コーナーが引き継がれる予定です。