南方熊楠賞に松浦啓一氏、魚類研究に貢献
2025年03月19日 17時40分
田辺市と南方熊楠(みなかた・くまぐす)顕彰会はきょう(19日)、第35回南方熊楠賞に、魚類の研究で知られる国立科学博物館名誉研究員の松浦啓一(まつうら・けいいち)氏76歳を選んだと発表しました。5月10日に田辺市で授賞式開かれます。
松浦氏は、フグ目の分類学的研究やサンゴ礁に生息する魚類の研究で、多くの新種を発見し、この分野の発展を支える基礎となる活動を展開したことが評価されたもので、後継研究者の育成への顕著な貢献も受賞理由に挙げられています。
受賞が決まった松浦氏は、「望外の喜びで名誉なこと。魚類の多様性を明らかにする研究をさらに続けなければならないと思っている」とのコメントを出しました。
南方熊楠賞は、民俗学や博物学の独創的な研究で知られる熊楠が、生涯を閉じた田辺市で、1990年に制定されたもので、自然科学と人文の分野から毎年交互に選ばれています。