和歌山県立博物館でやきもの展「写(うつす)」

2025年03月19日 17時37分

イベント歴史・文化

模写や複製、技術の習得などの意味を持つ「うつす」に焦点を当て、19世紀のお皿や花瓶など、紀州ゆかりのやきものを展示する企画展が、和歌山市の和歌山県立博物館で開かれています。

やきものをテーマにした企画展は7年ぶりで、紀州藩の10代藩主・徳川治宝(とくがわ・はるとみ)が京都から職人を呼び寄せて作った、鮮やかな青や紫で彩られた中国風のやきものや、和歌浦の玉津島(たまつしま)神社を描いた花瓶など、61点を展示しています。

県立博物館の原田直輝(はらだ・なおき)学芸員は「和歌山では中国や東南アジアなど外国のやきものをモデルにして作られたマニアックなものが多いです。技術が途絶えてしまい、やきもののイメージが少ない和歌山ですが、最先端の技術でやきものを作っていたということを、来館する人たちに知ってもらいたい」と話しています。

企画展「写」は、4月20日まで県立博物館で開かれています。

あす(20日)と4月12日には学芸員による解説も行われます。

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