ヤングケアラー、和歌山市で1割程度いることが判明
2025年03月14日 17時50分
家庭の事情で親や兄弟などの世話をかなりの頻度で行っている、いわゆるヤングケアラーについて、和歌山市が抽出調査したところ、小学5年と6年の児童のうち、およそ1割が該当することがわかりました。
市立の中高生を対象にした抽出調査でも一定数いることがわかり、市では今後相談員を配置したり関係機関と連携して対応していくことにしています。
調査は国の法改正を受け、市が去年(2024年)9月、和歌山市内の小学5年と6年の児童5000人余りと、市立中学と市立和歌山高校の2年生、合わせて2300人余りを対象に無記名のアンケート調査を行い、わかりました。
それによりますと、家族の世話をかなりの頻度で行っていると回答した児童が620人、中高生が168人いて、内訳は、きょうだい、母親、父親の世話の順でした。
内容は、きょうだいの世話や見守り、家事、買い物などを担っている子どもが多いという調査結果になっています。
その一方で、ヤングケアラーという言葉を児童生徒の半数以上が理解していないこともわかりました。
市では、認知度を高める取り組みについても合わせて行うとしています。
和歌山市の尾花正啓(おばな・まさひろ)市長は、「過度な家事や子守りなどで勉強や遊びの時間の制限を受けている子どもがいる。直接支援が届けられるよう、コーディネーターを介して支援していきたい」と話しています。
