田辺市内の焼肉店でノロウイルス食中毒
2025年03月05日 17時28分
先月(2月)28日、田辺市内の焼肉店で、焼き肉や馬刺し、ビビンバなどを食べた20代から50代の9人が、翌日(3月1日)下痢やおう吐、発熱の症状を訴え、田辺保健所が調べたところ、ノロウイルスが検出されました。保健所は、これらの食事が原因とする食中毒と断定し、この焼肉店をきょう(5日)から3日間の営業停止処分にしました。
営業停止処分を受けたのは、田辺市朝日ヶ丘(あさひがおか)の焼肉店「炭火焼肉力車(りきしゃ)」です。
保健所によりますと、先月(2月)28日、29歳から54歳の2グループ9人が、この店で焼き肉や馬刺し、ビビンバなどを食べました。
翌・3月1日になって、9人のうち7人に相次いで下痢やおう吐、発熱の症状があらわれ、医療機関を受診し、医師から連絡を受けた保健所が、発症した人と調理に当たった従業員の検便をした結果、ノロウイルスが検出されたため、この食事が原因とする食中毒と断定しました。
症状の出た7人は、全員快方に向かっているということです。
保健所では「ノロウイルスは冬場に多いが、一年を通じて発生し、急性胃腸炎を引き起こす。非常に感染力が強く、ごくわずかな量のウイルスでも発病し、便やおう吐物に触れた手から食品にうつって食中毒の原因となるので、外出後やトイレの後、調理や食事の前には石けんで手をよく洗い、調理器具の洗浄と熱湯や台所用漂白剤での消毒を徹底して欲しい。また、二枚貝の調理は中心部までしっかり加熱すること、おう吐物や便などの処理は直接手に触れないようにし、触れた場合は石けんで手をよく洗って欲しい」と感染防止を呼びかけています。