和歌山城公園で春の風物詩、「こも外し」
2025年03月05日 17時31分
二十四節気の一つで、冬ごもりの虫が動き始めるとされる「啓蟄」のきょう(5日)、和歌山城公園内の松に巻かれた「こも」を取り外されました。

「こも外し」は、松を枯らす原因となる「マツケムシ」などの害虫が、冬眠から目覚める啓蟄の時期に「こも」ごと焼却する江戸時代から伝わる害虫駆除の方法で、今では春を告げる風物詩となっています。
和歌山城公園では、毎年、立冬にあわせて松に「こも」が巻かれ、啓蟄に「こも」を外す作業を行っています。
きょうは、弱い雨が降る中、午前9時から和歌山市の職員8人が、公園内にあるおよそ250本の松に巻かれた「こも」をはさみで切るなどして、一つずつ丁寧に外していきました。

外された「こも」は、搬出され、焼却されます。
和歌山市・和歌山城整備企画課の大城康弘班長は、「こも外しは春の風物詩です。これからは桜が咲き、小鳥のさえずりも聞こえてきます。皆さんにもぜひ和歌山城に来ていただいて、春の訪れを感じてもらえたら」と話していました。