和歌山市加納の地下水で基準値超す有機フッ素化合物

2025年03月04日 19時17分

社会

国の暫定基準値を超える高い値の有機フッ素化合物が検出された地点について、和歌山市が新たに検査したところ、加納(かのう)地区の2つの地点で、暫定基準値を超す値が検出されたことがわかりました。

検査は、前回高い値が検出された和歌山市の加納地区と園部(そのべ)地区の周辺それぞれ4か所で行われました。この結果、園部地区の4地点は、いずれも暫定基準値を大きく下回っていましたが、加納地区では4地点中2地点で国が示す地下水1リットル当たり50ナノグラムという暫定基準値を超す高い値が検出されました。そして、このうち一か所は、暫定基準値の2倍以上の120という高い値でした。これらの地点は、前回調査で99の値を示した地点の近くです。

一方で、鳴滝川(なるたきがわ)や大門川(だいもんがわ)でも調査しましたが、基準値を下回りました。このほか、市では、新たに、紀の川より南の秋葉町(あきばちょう)や紀三井寺など6地点でも調査しましたが、西浜(にしはま)の40を最高に、いずれも暫定基準値を下回っていました。

今回の結果を受け、市では、加納地区で、さらに調査範囲を拡大して調査することにしています。

問題の地点について市では、飲料水以外の目的での利用は問題ないと説明しています。

また、地下水を利用する際は、年に一度以上の水質検査を勧めています。

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