春を告げる高野の火まつり、高野山・総本山金剛峯寺/和歌山

2025年03月02日 18時43分

歴史・文化

世界遺産の霊場・高野山(こうやさん)に春を告げる恒例の「高野(こうや)の火まつり」がきょう(2日)、高野町にある高野山真言宗の総本山、金剛峯寺(こんごうぶじ)の前で開かれました。

小雨の中、護摩木(ごまぎ)をたいて、世界平和や人々の幸せ、それに、厄よけを祈る荘厳な祭りを、大勢の参拝客らが見守りました。

結界を示す縄を四方に張り巡らせ、直径3メートル、高さ1・6メートルほどの護摩壇(ごまだん)を設けた会場に、山伏姿の僧侶ら40人ほどが入場しました。そして、邪気が入らないよう斧や刀などで清める儀式を行ったあと、護摩壇に火を付け、読経(どきょう)や太鼓、ほら貝の音が鳴り響く中、願い事が書かれた木札が次々と炎に投げ込まれました。

千葉県から初めて訪れたという60代の女性は「厳かで霊験(れいげん)あらたか。昔の人の苦しい修行を感じました」と話していました。

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