救急医療の今後についてのシンポジウム、那智勝浦町
2025年02月23日 11時55分
那智勝浦町の体育文化会館で、きのう(22日)、医療シンポジウム「先生教えて!これからの救急医療体制を維持するにはどうしたらいいの?」が開かれ、医療や行政関係者、住民らおよそ200人が参加しました。
これは、和歌山県が開催したもので、厚生労働省の救急・周産期医療等対策室の近藤祐史(こんどう・ゆうじ)室長や新潟大学医学部・救命救急医学講座の西山慶(にしやま・けい)教授、それに、横浜市立大学附属病院集中治療部・部長の高木俊介(たかき・しゅんすけ)准教授が救急医療の現状やこれからについて、専門の立場から基調講演しました。

そのあと、新宮市立医療センターの北野陽二(きたの・ようじ)院長など紀南で地域医療を支える病院の代表や救命救急医、県福祉保健部の雑賀博子(さいか・ひろこ)技監らを交え、パネルディスカッションが行われました。ここでは、新宮・東牟婁地域に救命救急の専門医がいないことを踏まえ、今後、いかにして、地域の医療を支えていけるかなどをテーマに、活発な意見が交わされました。
シンポジウムに参加した三重県御浜町の50代の女性は「地域の医療が厳しい中、今後は県境を越えた連携についても考えてほしい」と話し、串本町から参加した40代の男性からは「これまでも地域医療の存続が苦しくなってきているという意識はあったが、それがもっと切迫したものと感じられた」という声が聞かれました。